国際離婚で子どもに会えなくなった人たち

7/14外国特派員協会において、離婚によって子どもに会えなくなってしまった外国人親たちの記者会見が行われた。フランスやアメリカ出身の父親たちの事例が当事者によって報告された。離婚や妻との死別によって我が子と会えなくなったばかりか、養い親に子どもを「拉致」され所在地さえ知らされない父親たちにとって、日本は北朝鮮と同様の無慈悲な非人権国家に映ることだろう。フランスやアメリカなどの先進国では共同親権が普通なので、日本の単独親権制度に違和感を持ちつつも、親権を持たないことが子どもとの縁切りになってしまい裁判に訴えても救済されないなどとは、彼らにとってまったく予想もできない事態だった。外国人だからそうなったと考える外国人親たちもも多いのだが、実際には日本人同士の離婚であっても事情は同じで、親権を持たないほうの親と子どもの関係が保てるかどうかは親権親の意向にかかっているのが現実である。

会見ではカナダ在住の日本人同士の離婚のケースがまず報告された。カナダの裁判での共同親権判決を日本に届けたことにより、日本では例外的な共同親権を獲得したはずが父親が子どもを日本に連れ帰ったために、母親は子どもに会う機会さえ奪われてしまっている。日本国籍を持ち日本語を話す、しかも母親でさえもそのような事態になりうるのがこの国の離婚後の悲惨な実態なのだ。

日本に長く住む外国人親たちは、普段接する日本人たちが無慈悲な人間でないことをよく知っている。そのような人たちの国であるのになぜ?という疑問が湧くのは当然であり、悪いのは家庭裁判所と官僚主義であろうという至極当然の見解が外国人研究者によってなされていた。

最後に、会見では触れられていなかったことなのだが、日本でこういった意志表明をすることさえできない外国人親たちのことを指摘しておきたい。離婚によって日本のビザを失った途上国出身の外国人親の多くは、二度と我が子に会うことはできないだろう。またそのような事態を怖れて、早い時期に学校教育などを理由に子どもだけを自国に連れ去る外国人親も増えている。

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  by mousavian | 2008-07-15 20:42 | 離婚と子ども

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